映画を観終わって
サーロー節子さんには何度もお会いしているのですが、映画には初めて知るサーローさんの人生が描かれており、心に響くメッセージの原点を垣間見た気がしています。そして、映画に登場する方々の思いや行動を知ることで、核兵器の問題が、広島と長崎で起こった過去の出来事ではなく、地球に生きる私たちの今と未来の問題だということに気づくことができる、そして映画を観終わった後に、「どんな未来をめざす?どんな人生を歩む?」と自分自身に問いかけたくなる、そんな映画だと思います。
特に、若い方に観てほしい映画です。
★ 長崎市長 田上 富久
原子爆弾の投下がもたらした悲惨さについて知識を持っていると思っていたが、このドキュメンタリーを見て、新たな事実を知った。そしてサーロー節子の声を聞き、姿を見て心を動かされた。彼女の一生をかけた平和を実現するための献身的な活動には目を見張る。ドキュメンタリーは数多く見てきたが、「ヒロシマへの誓い」ほど心を打たれた作品は少ない。
★ アン・ノースロープ (ジャーナリスト/活動家)
広島に生まれた自分を愛せるようになる。幾許かの間は草木も生えぬと言われたヒロシマを、心を若草色に染めて生き抜いたサーロー節子さん。彼女の慈愛を受け止め、つなぐ使命を感じる時間。
★ 赤井理子(大学院生)
サーロー節子は何十年間も核兵器禁止のために働き続けてきた真のヒーローだ。このドキュメンタリー映画は彼女の生き方を親密に描いている。ヒロシマ、ナガサキに原爆が投下されて以来、核兵器の脅威がリアリティとなっている今、この映画はタイムリーに核兵器を廃絶することの意味を訴えかけている。
★ エリック・シュローサー(ジャーナリスト/作家)
原爆は昔の話だし、核兵器は遠く離れた問題で、自分には何もできないと思っている人にこそ、見てほしい。
★ 川崎哲(ピースボート、ICAN)
この作品を見た人には責任が生まれる。
「今この瞬間も私たちの命、地球、未来を脅かす核兵器を否定する責任。
核兵器を廃絶するために行動し続ける責任。」
作品を通して感じる全ての感情と責任をわたしは一生忘れない。
★ 倉光静都香 (大学院生)
すべての日本人がいまこそ観るべき映画
★ 平辻哲也(ジャーナリスト「サンデー毎日」4.18号より)
原子爆弾投下直後の広島の惨状は阿鼻地獄そのものである。13歳で被爆した節子サーロー氏が被爆者ゆえの健康不安と、差別の中で終生、希求したものはHuman Dignity(人間の尊厳)を守ることである。
★ 田中眞紀子(元・外務大臣)
力を持つことは美しくはない。強い国ではなく、優しい国が増えることで世界が平和に変わっていく。これは、声の力や言葉の力を教えてくれる映画だ。
★ 伊藤さとり(映画パーソナリティ)
大学生の私が、とにかく、大学生や若い世代に観て欲しい!と思う映画。この映画をキッカケに、核について、自分のできることについて考えて欲しい。
★ 奥田花鈴 (大学生)
今を生きるヒロシマ・ナガサキの体験者は、47都道府県・海外20数カ国に約13万人。節子さんから得た「行動」への勇気を、次へとつなげよう。被爆者たちの訴えにもっと耳を傾けよう。「感動」で終わらせてはならない。
★ 金崎由美
(中国新聞記者 サーロー節子自伝「光に向かって這っていけ 核なき世界を追い求めて」共著者)
人としてどう生きたいのか。どう平和と携わっていきたいのか。映画に問われた気がして、観終わってからずっと考えています。
★ 今村るな(大学生)
映画をみて、行動することの大切さを改めて実感した。世界の課題のことを考えると、自分の無力さを感じてしまうこともあるけれど、私達は感情を原動力にして、"行動すること"が出来るんだと気づけた。
★ 山内瑞貴(大学院生)
2020年 / アメリカ映画 / 82分 / 配給:3DAP Japan / 「ヒロシマへの誓い」配給委員会
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